

総会は、久我高昭四国支部長の挨拶に始まり、本部の豊田理事長より来賓挨拶を受け支部長より姫路工業倶楽部の活性化について、これまで行ってきた状況説明と課題を事業報告として会員及び理事長、事務局長に提出がありました。
西埜事務局長より本部概況報告があり、続いて徳島担当の岡副支部長が乾杯の音頭をとられて懇親会が始まりました。恒例の自己紹介で盛り上がり、香川担当の西森副支部長の1本締めでお開きとなりました。
最後に役員の改選があり、新しく支部長は佐々木芳郎、副支部長(愛媛)は山本卓也となりましたので、宜しくお願いします。
中津万松園の沿革
総会を行った懐風亭がある中津万松園は、1688年、京極二代目藩主高豊候により丸亀藩中津別館として築庭されました。15000坪の園内には、白砂青松の松原につづいて1500余本の矮松を植え、庭の中心には京極家先祖の地である近江の琵琶湖を象った八景池を置いてあります。
総会の前に時間をさいて庭園と園内にある丸亀美術館を駆け足で回りました。大傘松という樹齢600年の1本の松が直径15mにわたって大きく傘を広げた形には、長年に渡って造り込み今日まで維持されているのには驚かされました。皆さん、庭園及び丸亀美術館に是非お立ち寄り下さい。

丸亀城散策
総会後の恒例である名所訪問として近くにある丸亀城を訪れました。ボランティアガイドをお願いして、城の特徴、見どころを懇切丁寧に説明を受けました。丸亀城は、1597年(慶長2年)に讃岐国の領主生駒氏により築城が始まり、1615年(元和元年)一国一城令で廃城になりました。生駒氏改易後、山崎氏が西讃岐に入封し、1643年(寛永20年)に城跡地に築城を開始しました。今残る主要な石垣は山崎氏の時代に築かれた石垣と考えられています。山崎氏絶家の後、1658年(明暦4年)に京極氏が藩主となり、廃藩置県まで治めました。
丸亀城は石垣の名城として全国的に有名です。今回案内の中で、様々な石積みを見学、説明を受け、また各藩からの応援を受けた石垣への様々な刻印を見て、このような歴史ある建造物は多くの協力がないとできないと改めて感じました。皆さんも四国へ来る機会がありましたら、是非、丸亀城にご来場下さい。

佐々木芳郎(S49)
姫路市網干には丸亀藩京極氏の領地があり、龍野藩との境にある「境橋」が今も現存しています。